年下カレシに蜜な罠



「瑠奈……」

……素直に、嬉しかった。


それは、私と凜久を邪魔しないってことでもなく

遊くんに自分の気持ちを伝えるってことでもなく。



――『いつか3人で笑いあえる日が来るのを願っています』

それが今の私の
“シアワセ”だから。


その言葉が何より嬉しかった。



私も
それをずっと願っていたから。




「……瑠璃、良かったね」

「うん……!」



いつか、3人で――

そう遠くではない未来を、
 本気で信じてみたい。


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