年下カレシに蜜な罠



「毎朝……俺のカフェオレを飲んでたよね。――まるで自分のモノのように」


最後の方は、ちょっぴり皮肉っぽく聞こえたんだけど……。



「ごめんね……?」

「瑠璃だから、許す」


今考えてみると……


私……毎日、毎日こりもせずに
凜久のカフェオレを――

なんだか今さら恥ずかしい……。



「最近になってぱったり飲まなくなったから……もしかしてって思って」

「そっか……」

そんなに私って分かりやすいのかな。

いつも凜久に見透かされてるような気がするよ……。



「久しぶりに、作ってきてあげるよ」

「ほんと……?」

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