年下カレシに蜜な罠
◆16*Honey
ふたりが乗り込んでくる駅に、
もう着いてたらしくて。
慌てた様子で私たちに駆け寄る。
「本当にごめんなさいね……」
「いいえ、もう大丈夫ですから……」
本当に悲しい顔で謝ってくるさおりさんに、なんだか申し訳なく感じてしまう。
ケガは……本当に大したことないから。
「ケガの具合は?」
「もうだいぶ、いいみたい」
――授業中、無理するなよ?
遊くんの言葉に、笑顔で頷く。
途中、あおいも加わって
5人で久しぶりの学校へ――。