年下カレシに蜜な罠
*凜久 side*
今日から俺は瑠璃を起こしに、瑠璃の家へと向かう。
――どうしてって?
それは俺にも分からない。
あんなにしっかり者の瑠璃が最近朝寝坊の常習犯なんて…。
頭を捻りながら、軽くおばさんに挨拶を済ますと瑠璃の部屋に足を踏み入れる。
パタンと静かにそのドアを閉めてしまえば、瑠璃と俺だけの世界。
甘く、りんごのような匂いに誘われながら、ゆっくりと距離を縮めていく。
――案の定、そこにはイチゴ柄のタオルケットの隙間から覗かせるスッと伸びた白い足と、無防備な寝顔をした瑠璃の姿。
薄く開かれたピンク色の唇に思わず見とれてしまう。