年下カレシに蜜な罠



 *凜久 side*


 次にどこかに
 遊びに行く時は

 恋人
 として行けるように



 そんなことを願った

 夏休み

    ――最後の日





――『こんなの、いらない』

瑠璃の脱いだTシャツを、強引に剥ぎ取って。



――『…あのね、こういう事されちゃうと僕も一応男の子な訳だから』

――『だって…凜久が…この方が早く乾くからって』


横しまな考えで、脱いだ方が早く乾くから……なんて言った俺の言葉を素直に信じた瑠璃。



――『こんな格好、凜久以外には見られたくない』


最高に甘くて、
どこまでも無邪気な

瑠璃のささやき。


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