年下カレシに蜜な罠
◆17*Honey



「夏休みに入ってから、また来よう?」

「うん!絶対だよ?」


小走りに駆けてくる瑠璃が、俺の手を


優しく

優しく


握りしめてくれた――…





帰りの電車は意外と寝ることはなくて。

それはきっと、お昼寝をしちゃったからだろう。



さっきとは逆に、


「……凜久、おいで?」

瑠璃が自分の肩をポンポン叩くから、そこに頭を乗せちゃって。


最後の方は、瑠璃に甘えて。



このまま電車が止まらずに走り続けてくれればいいのにって――


本気で考えちゃったよ。


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