年下カレシに蜜な罠
「なんかこうやって帰るの久しぶり!」
「……そうだね」
私の隣には、あおい。
凜久の隣には、ヨウくん。
4人で並んで帰るのは、本当に久しぶり。
会話を弾ませながら学校を出る。
遊くんにも、さおりさんにもちゃんと挨拶出来たし。
「……あ」
さっき瑠奈が待っていた場所……校門近くに、遊くんもいる。
そっか――
今日が実習最終日ってことは、学校を出たら遊くんは先生じゃなくなるんだよね。
遊くんを見つめる瞳が、キラキラしてて恋する女の子みたい。
ふたりに見つからないように、そぉっとそおっと……通り過ぎた。