年下カレシに蜜な罠



凜久の胸の中に閉じ込められて、――…数分後。



「ねぇ、……瑠璃」

「ん……?」

回していた腕を少し緩めて、ふいに声を上げる凜久。



「最後のボディチェック、していい?」

「……へっ?」


“ボディチェック”は、体に残った傷が、ちゃんと癒えているか確認するもの。

あの事故が、自分の責任だと感じている凜久は……

自分の目で確かめないと、気が済まないって言ってたんだ。



恥ずかしい……
でも、背中とか自分では見えない部分は、凜久に見てもらうしかないんだ。



「うん……お願いします…」

ベッドの上だから、狭いし

布団かかってるし

もう夜だから暗いし……


きっと、大丈夫だよね。


< 333 / 350 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop