年下カレシに蜜な罠
欲 求 不 満 ―――
その4文字が私の頭の中をグルグルと回る。
「そっそんなぁ――…っ」
まぁまぁっ
そう言って私の肩を叩くあおいだけど。
その唇は意地悪な笑みを浮かべている。
「おもしろがってるなんて…ひどいよぉ…っ」
まぁまぁまぁまぁっ
"まぁ"をひとつ多くしただけで、さっきよりも面白そうに笑っている。
「その話は後でじっくり対策を教えてあげるからっ」
そろそろお昼、という事で
いつも凜久たちと集まる校舎裏の芝生の上に腰を下ろした。
良かった…。
まだ凜久たちは、来ていないみたいだ。