年下カレシに蜜な罠
こんな事して、大丈夫かな…?
不安な気持ちに、凜久もドキドキしてくれるかな?
…と、どこか期待の気持ちも入り混じる。
わ、私ってば…
一体何がしたいんだろう…?
なんだか頭がごっちゃになって、分からなくなって来ちゃった…。
でも、凜久をドキドキさせたい気持ちは確かにあるんだ。
夢の中でさえ、私の方がドキドキさせられっぱなしだから。
やられっぱなしじゃいられない。
甘酸っぱくて、ほんのりビターな
――そんな私の乙女な感情。
「どうせなから、髪もしばっちゃおう」
私の手首に付いていたシュシュを取ると、慣れた手付きで私の髪をまとめていく。
あおいはスタイリストになれるんじゃないかと…髪をいじるあおいの指の感触を感じながら、
私はそう感じた。