年下カレシに蜜な罠
「…う、ごめんね?」
瞳に涙を溜めながら、俺を見上げる瑠璃は…まるで甘えるように、背中に腕を回した。
瑠璃がこんな風に甘えてくれるなんて、嬉しいかも。
きっと、俺以上に―――
"年上"とか"年下"とか気にしていると思うから。
“背伸びなんかしなくていいの
ありのままの凜久が好きだよ”
そう言ってもらった時、
今まで知らないうちに心の中にため込んでいた“何か”が途端に軽くなったんだ。
「瑠璃もこれからは、いっぱい俺に甘えていいよ?」
甘過ぎるセリフを囁く俺に、瑠璃はそっと笑って頷いてくれた。