年下カレシに蜜な罠
休み時間は、…あと少しなんだけど。
もう少しだけ、瑠璃に触れていたい。
体温を、匂いを――。
瑠璃の傍で感じたい。
「膝まくら、して?」
一瞬、戸惑った瑠璃だけどすぐに微笑んで
「うんっ、いいよ。おいで?」
膝をポンポンと叩く。
少し緊張しながら、ぎこちない動きでその場所に頭を沈める。
ゆっくりと滑り落ちていく温かな瑠璃の手のひらの感触を、全身で感じながら。
青い空を時折ピンク色に染める景色に視線を奪われたまま、そっと瞼を下ろした。