年下カレシに蜜な罠


「凜久くんが運んで来てくれたみたいよ」

気持ち良さそうに寝てるから、起こさないでくれって。

そう、続けた。





「もう授業も終わるみたいだし、私…そろそろ行くわね」

今日、職員会議があるのよ。


時計をチラリと盗み見ながら、結んでいたゴムをスッと外すと…もう1度、ポニーテールに髪をまとめていく。



「じゃあ、お大事にね」

長い白衣をハラハラと揺らしながら、先生は出て行った。




「もう授業終わるって…、私そんなに寝てたのかぁ…」

急いでベッドから下りようとするとすぐにガラガラと音を立てて、閉まっていたドアが開いた。


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