年下カレシに蜜な罠
男の子ってこんな急激に成長するものなの?
もんもんとひとり考え込む。
「………っ!」
もしかして、凜久…
大人の階段を上がっちゃったの―――?
「…大人の階段って、な…に―――?」
学校に着いてあおいに話した頃には爆笑の嵐だった。
「大人の階段は、――…ね?」
ふたりで上がるものよ?
そうしてふうっと耳に息を吹きかけるあおい。
「ひゃああ…っ」
突然の事にびっくりした私はそのままドスンと尻もちを付いてしまった。
「もう瑠璃ったら、純情過ぎ」
体育の授業を終え、教室へ戻っている時。