年下カレシに蜜な罠
んん……?
"俺、限定"な訳ないか。
実際に瑠璃はモテる訳だし、そんな瑠璃の魅力を知っているのは俺だけじゃないんだ。
そう思うと、目を離していた1年間がひどく恐ろしいものに思えてくる。
「…もしかして今日、体育あった?」
「………」
――あるんだ…。
やっぱりキスマークを付けたのはまずかったかな…と、少し反省しながらも。
「凜久、どうして笑ってるの?」
「…笑ってないよ」
どうしても、口がだらしなく緩んでしまう。