年下カレシに蜜な罠
急激にリボンが似合っちゃうような"男の子"から"男"へと急成長を遂げた凜久。
大人の階段について聞いたらこの始末。
もう…っ。あおいったら。
「…あ、ほら噂の本人登場じゃない?」
廊下の向こう側から見えてきたのは、教科書とノートを小脇に抱えた凜久。
その姿を教室の窓から見つめる女の子たち。
「あれじゃーモテるわよね」
顔は可愛いの。
小さい顔におっきな目。
それでいて、最近感じる"男の色気"ってヤツ?
ジェスチャー付きで話してくれるあおいがなんとも可愛らしい。
身振り手振りで凜久について説明してくれた後
私の肩を「このこのっ」と小突いてくる。
肩を揺さぶられながら、私も凜久をその女の子たちと同じように見つめる。