年下カレシに蜜な罠
「大丈夫か?」
多分、――もう1時間目の授業は始まっちゃってる。
あおい、心配してるよね…。
遊くんは、ずっと私の隣にいてくれた。
ふたりがいるのは、学校に着く手前の…公園の、ブランコ。
私が落ち着くのを、ずっと隣で待っていてくれたんだ。
「…うん、大丈夫」
そういえば、なんで遊くんはここに?
今になって気付いた疑問を、聞いてみることにした。
「ぶぶっ…!瑠璃――それ、聞くの遅すぎだろっ」
どうやら、遅かったらしく…爆笑されてしまう。