年下カレシに蜜な罠


………え?

それは、どういう―――。



なにも答えられないで、ピシッと固まっていると。




「ははっ。冗談だよ」

クスクス笑いながら、遊くんは…ブランコから腰を上げた。



「明日は、学校の先生方に挨拶をしに行くんだ」


「そ、そっか…!」


やだ……っ。

冗談だって言われても、…動揺を隠しきれないよ。




「瑠璃はもう学校に行ったほうがいい」

私の背中を押しながら、



「明日も、瑠璃と一緒に行かせてもらうよ?今日の事もあるから」


眉を下げて、心配そうに微笑んだんだ。


< 91 / 350 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop