鬼憑き
「嬉々として行ける奴等が羨ましいよな・・」

愚痴をこぼしながら戦闘服に着替える武人は本当に嫌そうだ。戦闘マニアでも何でもない武人からすれば喜べるわけもない。

「いつまで文句言ってる気だ。諦めろ」

「いいじゃねぇかよ、出るまでくらい好きに言わせろって」

「・・出るまでで終わったことがあるか?」

「そりゃお前!・・・・・・ないか?」

「ないだろ」

「あ〜・・・・・・・・まぁ、あれだ。気にすんなって」

苦笑いを浮かべて視線をそらす武人にため息をもらす秀樹。最後にジャケットを羽織りグローブを着けた武人は、先に出ていった秀樹を追いかける

「・・よしっと、行くか!」



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