Doll†Boy
どうか…どうか…フランス人形様とっ!
「ギャッ!」
私は一瞬何が起こったのかわからなかった。

分かったのは、土の匂いとヒリヒリとする痛みだけ…


あれ…私…もしかして…
もしかしちゃったりしてます?

「うぅ…」

私は…ギャッと言う冴えない声とともな転けていた。
それもなんとド派手に…

あの…あの…馬鹿アホギャル共!
思いっきり私を押したなっ!


「ねぇ…大丈夫?」
よく通る綺麗な声が聞こえてきた。
それも結構近くで…
恐る恐る顔を上げてみると「っ!!」

夢にまで見たフランス人形様の顔がっ!リアルにっ!あと1メートル!


でも…なんと言うか嬉しさよりも羞恥心+膝小僧の地味な痛さが勝って涙がドッと溢れてきた。



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