Doll†Boy
「えぇ…っと…」

何これ?すっごく難しいじゃん!
私がこんなの解ける訳がない!
絶対これいじめだって!
ゴリちゃんは隣でニヤニヤ笑っている。

悔しさで涙が出そうだった。


ふと、さっき投げつけられた紙を思い出した。

あれって…もしかして…この問題の…ヒントとかじゃない?

ゴリちゃんとみんなに気がつかれないようなポケットからそっとさっきの紙を取り出した。


バレないように考えるふりをして手の中でメモを読んだ。

【智倉(笑)遅刻おめでとさん!俺は優しいから三上から答え聞いといてやったぞ!ありがたく思え!】
雑な走り書きメッセージと答えの式と答えが書いてあった。

この雑な字…藤崎からだ!

藤崎は、めいさ同様十年来の幼なじみだ。

三上君ってのは、全国統一模試とかで十番内にいつもいる天才。
藤崎は、言っちゃあ何だけど馬鹿!私も人の事言えないけど…三上君が何であんなのと一緒にいるか謎だけど…


私はそのメモを有り難く写させてもらった。




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