Doll†Boy
ガラガラッ…
ドアが開いた。
嘘…嘘でしょ!?

そこにはフランス人形様こと三笠 輝君本人が立っていた。

ブレザー姿が美しい。
背が高く手足の長い三笠君は誰よりも制服が格好良く見える。
それにあの整いすぎたルックス。


もう、私失神しちゃいそうだよ!
格好良すぎる!

そこらへんのトップモデルより絶対三笠君の方が格好良いよ!


「自己紹介しろ。」
何だがゴリちゃんが機嫌が悪くなってる。

「はい、三笠 輝、です。宜しく」

簡単すぎる挨拶だった。
しかし…これが逆に効果抜群だったみたいだ。


『よろしく〜!』

クラスのみんなの目がハートと化していた。

ヤバい!ヤバいぞ智倉雛!
大好きな三笠君が男に飢えたハイエナたちの獲物になってしまった!

うーっと頭を抑えて唸っているとゴリちゃんから声をかけられた。

「おい!智倉!三笠はまだ学校の事何も知らんから案内してやれ!三笠!お前は智倉の隣の席だいいな!」

「はい!」

「はい…」

これは!チャンスだ!

ありがとう神様!!私神様大好きだわ!


三笠君がこちらに近づいてくる。

あ〜超美形!


女子からの嫉妬の目線が向けられていたのは言うまでもない。


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