Doll†Boy
俺とした事が不覚だった。


タルトタタンについ釣られてしまった。


これでは、意味がない。

雛…俺の前に突然現れた暗闇を照らすだろう光。

いや…転がり込んだの方が正しいか。

突き放さないと手遅れになる。

わかってたんだ。

この光を追いかけ出したら引き返せなくなる。


ほら…その証拠にこの様だ。


まんまと雛の手にはまってる。


よく考えたよな…

ケーキとかパフェって言われたら即断っていた。

しかしタルトタタンは別。

フランスにいる頃よく食べていた。

祖母の得意料理の1つ。

甘い甘い林檎はやみつきになった。


タルトタタンだけは断れなかった証拠はそれだ。


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