Doll†Boy
「あっ!ここだよ!HOPE!ってお店!雑誌に載ってたの!」

レトロな感じのお店だった。

「私、空いてるか見てくるね!壬沙と輝君はちょっと待っててね!」


雛は栗色の髪を靡かせて走って行った。


雛はいつも何であんなにも明るく出来るのだろう?
俺が雛の事を知らないと言った時だってそうだった。

傷ついたはずなのにまた俺に笑いかけてくれている。不思議で仕方ない。
「お前さぁ〜何で日本に来たんだ?」

隣でぼーっとしてた…確か…壬沙とか言う変な奴が聞いてきた。


「気分」

「そうなのかぁ…何か困った事あったら俺に言えよ、助けてやっから!」
コイツ…頭おかしいんじゃないか?
気分で移住する馬鹿がどこにいる?

あぁ…いるな…どっかの大金持ち。


壬沙を馬鹿にした気持ちもあったが助けてやると言う言葉の方が印象的だった。


本当に日本人は、お人好しばっかなんだな…


日本人の第一印象だった。



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