DEAD GAME
「DEAD GAME…」
「なんだよ、それ…」
『まず、DEAD GAMEのルールを説明しよう。
このゲームに生き残れるのは、そうだな…。
男女一名ずつ、そうしよう。
期限は5日、それまでに君たちで殺しあって生き残りを決めて欲しい。』
教室が、ざわつく。
そんな中、いつも騒いでいる女子の中心人物でもある米沢が苛付いた様に携帯を取り出した。
「ふざけんなっつーの!こんなのただの変質者じゃん!警察に通報して……」
そこまで言ったとき、ふと米沢の動きがとまった。
『…警察に通報しようとしても無駄だよ、3年1組30番、米沢瑠奈さん』
仮面野朗がモニター越しに、米沢に注意する。
米沢はビクッと肩を揺らし、携帯を落とした。
『いま、この学校のエリアは全ての電波が遮断されている。
電波はおろか、ガスも止められているよ。
唯一、水道だけは止めていないけどね。』
話の続きをしよう、そう言って仮面野朗は笑った。
『武器の至急など、そんなモノはない。
各自、素手でも構わないし適当に学校にあるものを使っても良い。
そして、食料だがこの学校の至る所においてある。
戦う前に、まず食料を確保した方が良いかもね。
でも、全員分あるわけじゃあない。
奪っても良いし、飢える前に皆を殺せば良い。
なお、この学校の周りには政府の強ーいお兄さん方が24時間見張っている。
脱走なんてしようものなら…、殺されちゃうかもね?
そして、脱走もしくは何か危険な企てを考えている者が居たら…。
そのときは、いま保護している君たちの親を殺しちゃうから』
その言葉に、青ざめてモニターを見ていた中村が吼える様に叫んだ。
「僕達の親に、何をするつもりだ!!!」
『いま、君たちの親は秘密裏に政府に監視されている。
少しでも君たちがおかしな行動を見せたら、即射殺許可が下りている』