DEAD GAME
「翼……」
「一華…」
「怖い、怖いよ…」
一華が、震えている。
俺も、自分の震えを誤魔化す様に握っている一華の手を更に強く握った。
『さて、話はそれだけだ。
最後の一人が期限内に決まらなかった場合は、生き残っている全員を此方が処分する。
そして、生き残った者には、ちゃんと戸籍を戻して親の元へ返してあげよう。
これは、私が保証する』
さて、もう始めようか。
仮面野朗がそう言った瞬間、スピーカーから無機質な女の声が響き渡った。
「只今より、DEAD GAMEを開戦致します。」