DEAD GAME



「瑠奈っ!!!」



慌てて3人が、瑠奈の元へと駆け寄る。



そして怯えた瞳で、私を見た。





私は、手に付着した血を見つめた。


私の爪が刺さった瑠奈の右目からは、血がドクドクとあふれ出している。






「夏希…、アンタァァ!!!」


「…うるさいな、メス豚」






…私は近くにおいてあった断ち切り鋏を手に取り、気がつけば全員の息の根を止めていた。





床に転がる、人間だった「塊」



原型をかろうじで取り留めているけど、切られまくっていて汚らしい格好になっていた。






「…お似合いよ、アンタ等みたいな豚共にはね」







呟き、踵を返して家庭科室から出ようとしたとき。



ふと、入り口に凭れ掛かり私を見つめる一人の男に気付いた。





私は、微笑み彼に近づく。


彼も私を臆する事無く、ただ近づいてくる私を見つめる。






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