DEAD GAME
「朱音!」
「あ、一華!?」
一華の言葉に反応した立花が、こっちを見て驚いた顔をした。
しかし、立花と揉み合いになっていた加藤は顔面蒼白で舌打ちを零した。
「ちっ、テメェが邪魔するから…!」
「キャア!?ちょっと、何すんのよ!!」
加藤が思いっきり立花の髪を掴んだ。
立花が怒りで声を上げると、それすらも凌ぐ大声で加藤が発狂した。
「ウッセェよ!!
テメェが邪魔するから、俺が…あああ!!!!」
「ちょ、アンタ可笑しいんじゃないの!?」
いきなりぶつぶつと呟きながら発狂しだした加藤を目の前に、流石の立花も戸惑いを浮かべる。
…とにかく、一刻も早く加藤から立花を遠ざけねぇと…。
「琉聖、俺とお前で立花を助けるぞ」
「…どうやって?」
「とにかく、アイツから立花を離さないとどうにも出来ないからな…」
「…じゃあ、俺に任せてよ」
琉聖の言葉に、思わず琉聖をマジマジと見つめてしまう。
そんな俺に、琉聖はにっこりと笑った。