僕と彼女。~カノジョノウソ~
『出来たら、何枚かあげるよ』
「うん。楽しみにしてる」
『夏子は、もう撮ったのか?』
「まだ。内容も考えてないんだよね。あ、この花・・・」
夏子は僕に花束を渡した
『いや、これはあげるよ。』
「そう。部屋に飾っとくね」
『うん、今日はありがとう』

帰り際、夏子の香水の匂いがした

振り返ると、夏子は振り返らずにまっすぐ歩いていた

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