僕と彼女。~カノジョノウソ~
大学に入って一年が経った

そんなある日

いつもサークルのメンバーが集まる家に僕は行った

とくに理由はなかった
暇つぶし程度、みんなの顔でも見に行こう。
そんな風に思っていた

『よう』
ドアは開いていた。が、返事はなかった

『なんだ、いないのかよ・・・』
このままココにいたら誰か来るだろうか?

「ひろと・・・?」
『っ!?』

聞き覚えのある声だった

『夏子・・・』
「びっくりした。何か忘れ物?一人でくるなんて珍しいね」
『暇つぶしに寄っただけだよ。みんないないんだな』
「うん。私は忘れ物しただけ。そうだ、探すの手伝ってよ」
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