僕と彼女。~カノジョノウソ~
「それから…それから…」
『落ちつけ。今は外にいるのか?』
「うん、橋の上にいる。下には川があって…ビルがある。」
『よし、その看板には何が見える?』
「待って…」

夏子のハイヒールの音がする。息切れ
走ってるのだろうか

「一階…が…し…島村商事。その上は、美容室」

こんな風に夏子はビルをチェックしていった

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