僕と彼女。~カノジョノウソ~
『アレ…?』
「このコ、よく記憶を無くすの。」
「お姉ちゃ…っ」
夏子は隠してほしかったのか、姉を睨みつけた

初めてみた表情だった

『じゃ…記憶喪失がよくあるってこと?』
「…。隠しておきたかったんだけどな。」
夏子はうつむいた

『大丈夫、サークルのみんなに言わないから』
「…ありがとう」

朝日は僕らを照らした

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