僕と彼女。~カノジョノウソ~
『やだね』
「私はひろとに好きって言わなかったよね。好きって言った分、ひろとは私が全て忘れた時に傷つくから…」
『そんな…』
「それに、自分のしてることが汚らわしくて」

僕は想像した
夏子の白い肌をかき乱すオヤジの姿を

「別れなくちゃって思った。私には愛する権利がないような気がした」

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