本物×偽物どっちを選ぶ?
『・・・・・・コーヒー?』
私が首を傾げると類が私の隣に座って角砂糖が入った容器を私に差し出した
『・・・え?』
『飲め。俺にはお前好みの砂糖の量は知らないから砂糖は自分で入れろよ』
類はそう言い終わると私が居る方とは逆の方をぼんやりと眺め始めた
・・・類が用意してくれたんだ・・・
私はコーヒーに角砂糖を2、3個入れた
そしてそっと口に含む
あ・・・美味しい・・・・・・
なんだか・・・心が穏やかになってくる・・・
気付いた時には涙は引いていた
『・・・落ち着いたか?』
類の言葉に私は素直に頷く
・・・もしかして類は私を落ち着かせる為にわざわざコーヒーを出してくれたのかな・・・?
『・・・ありがとう』
『・・・あぁ』
今は・・・類の優しさがすごく嬉しい・・・