本物×偽物どっちを選ぶ?


『あんたに言われたく無いっつーの!』


『俺はお前より馬鹿じゃねぇし』


『ムカつく〜〜!!』


『ほら、早く行けよ』




言われなくても行きます!!




私は心の中で類にあっかんべーをし、玄関に向かって歩きだした



・・・・・・でも・・・類のコーヒー・・・心が落ち着いたなぁ・・・



『類・・・』


『何だ?本当に遅れるぞ?』


類は私の呼び掛けに不思議そうに近づいてきた


『・・・コーヒー・・・ありがとう!美味しかった!!』


私は類に笑顔を向けてお礼を言った


次の瞬間―――












ガバッ・・・






私は類に抱きしめられた


え??


な、な、何!!?


一体、何でこんな事になってんの!?


私はただ驚いて動く事が出来なかった




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