本物×偽物どっちを選ぶ?
『何すんの!!?』
私は袖で唇を拭く
『憧れの涼くんからのキスだぜ?雛乃、お前は俺に憧れてこの高校に入ったんだろ?』
何なの・・・?
こいつ・・・誰・・・・・・?
こんなの涼くんじゃない!
『誰よあんた・・・』
『堵咲涼だけど?』
違う!
違う違う違う違う違う!!!
涼くんはこんな人じゃない!
こんな・・・無理矢理キスする人なんかじゃ・・・
『嘘つかないで!みんなの憧れの涼くんがこんなことするはず無い!』
『ふ〜ん・・・?俺の顔は涼くんじゃないって?こんなにそっくりなのに?』
・・・それは・・・・・・
私は奴の顔を見る・・・
見れば見るほどそっくり・・・
涼くん以外には見えない・・・・・・・・・けど、
『性格が違う!あんたみたいに汚れてない!!』