本物×偽物どっちを選ぶ?
『わざわざ壁の方に逃げるなんて・・・襲われたいの??それとも・・・・・・馬鹿?』
ヤバいよ・・・絶対にヤバい!!!
背中に冷や汗がつたうのが分かる・・・
足がガタガタ震えて今にも倒れそう・・・
怖い怖い怖い怖い!!!
『雛乃・・・・・・』
奴の指が私の唇をなぞる
それだけで寒気がする・・・
体は寒気がするはずなのに・・・それと逆に顔は熱を持っていく
どうしちゃったの・・・私・・・
早く逃げようよ・・・!
足が・・・言うことを聞かない・・・
『い・・・や・・・』
やっと出た言葉・・・
少しの物音で聞こえなくなるんじゃないかってくらい小さい声・・・
その言葉はかろうじて奴の耳の中に入った
『そんなに嫌かよ・・・・・・』