本物×偽物どっちを選ぶ?
『へ〜・・・君が雛乃ちゃんかぁ〜?』
え!?
私の事知ってるの!?
私は律くんの事知らないよ?
何で・・・・・・・・・?
『雛乃ちゃん、今日、入学式サボったやろ?担任の加藤、怒ってたで?』
あぁ・・・その事か・・・それで私の事知ってたんだ・・・
やっぱりサボっちゃいけなかったよね・・・
入学式だし・・・・・・
『明日・・・学校行くの・・・怖いな・・・』
『大丈夫やって!!俺が守るから!同じクラスやし!』
雰囲気とは裏腹に幼い子供の様なニカッとした笑顔を見せる律くん・・・
その見慣れない笑顔にドキッと胸が高鳴った
一瞬だけだけどね・・・
それにしても・・・律くんが・・・同じクラスかぁ〜・・・頼もしいな・・・
・・・って・・・同じクラスぅ〜!!?
『嘘!?同じクラス?』
『・・・?そうやけど・・・?』
てっきり・・・年上だと思ってた・・・!
だって身長高いし、雰囲気が・・・・・・
あ・・・でもここは1年寮だから年上の人が居るわけないか・・・
よく考えれば分かったのに・・・・・・
『実はな?俺が雛乃ちゃんを知ってたのには訳があんねん』
え・・・・・・?
訳・・・?