本物×偽物どっちを選ぶ?




『あぁ・・・ごめんね、雛乃ちゃんが可愛いからつい見とれてた!』




律くん・・・何でそんな恥ずかしい台詞をサラッと言えちゃうんだろう・・・?


律くんの方が、見とれてもおかしくない、キレイな顔してるのに・・・


なんか律くんって、妙に女慣れしてる・・・?


もしかして本当にチャラ男だったりして・・・!?


それとも・・・ただキザなだけ・・・かな・・・?


う〜ん・・・分からん!


とりあえず私は疑問に思ったことを聞く事にした


『律くんは・・・チャラ男なの・・・?』


私の言葉に律くんは困った様な顔を浮かべた


『やっぱりそう言う風に見えるかいな?』


『・・・いや・・・私の勘違いかもしれないけど・・・妙に女慣れしてたから・・・』


私が俯きながら言うと律くんは私の頭に手を乗せた


『俺、恋には真面目だと思うんやけどなぁ〜・・・?俺みたいな男・・・やっぱり雛乃ちゃんは嫌い?』


眉を下げて悲しそうな表情を浮かべる律くんに私は胸が締め付けられた





私が・・・傷付けた・・・・・・





そうだよね・・・チャラ男なんて言われて気持ちがいいって思う人間なんて居ない・・・


大体は心が傷付く・・・


こんな無神経な事、聞いちゃダメだった・・・!


『律くん、ごめん!私・・・無神経だった!律くんは・・・チャラ男なんかじゃない!優しい男の子だよ!』


『・・・・・・そう言ってくれて嬉しいよ!ありがとう!じゃあ・・・そろそろ行こうか!類のところに』


『うん!!』





律くんは優しいよ・・・





無神経な言葉を言った私を許してくれる・・・





律くんの爽やかなシトラスの香りが私の鼻を撫でる・・・






いい匂い・・・・・・





そして私達は色々な話しをしながら類の部屋に向かった





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