本物×偽物どっちを選ぶ?
『雛乃ちゃん?そろそろ帰らない?雛乃ちゃんがまた迷子になるかもしれないから俺、送ってくし!』
ほ、本当!?
それは助かる!!
実はまた迷子になるんじゃないかって不安だったから・・・・・・
ってか・・・この類の部屋から自分の部屋までの道順が分からない・・・
どんだけ方向音痴なんだよ・・・私・・・
『うん!お願い!』
私は気付かない・・・この時、類の眉間にしわが寄っていたなんて・・・
『雛乃ちゃん、部屋どこ??』
部屋・・・・・・?
何だったっけ?
え〜っと・・・・・・・・・
『206号室だったと思う・・・』
『おい、雛乃、人にむやみに部屋を教えるもんじゃ・・・・・・』
類が不機嫌そうに横から口を出した
その時・・・・・・
『あ゙ー!!!』
『ど、どうしたの?律くん!?』