本物×偽物どっちを選ぶ?
『ねぇ!ちょっと!類!!』
私は類の体を揺する
体が・・・熱い・・・!
『・・・帰るんじゃ・・・なかったの、か・・・?』
苦しそうにしながらも意地悪を言う類・・・
仮病に近くなかった・・・!
私が分かってないだけだった・・・
類は今まで辛いのを我慢してたんだ・・・
私達に心配掛けないように・・・
何で分からなかったんだろう・・・
馬鹿は私だよ・・・
『律くん!類をベッドに運べる?』
『分かった!』
類は律くんに任せて・・・・・・
私は薬箱から風邪薬を取り出した
大丈夫!!今度は完璧風邪薬だ!
後は・・・毛布!!
私は押し入れを開けた
・・・・・・無い・・・
どうしよう・・・・・・
類・・・苦しんでるのに・・・
急がなきゃならないのに・・・
私の役立たず!!
『雛乃ちゃん!類、運んだけど・・・かなり苦しそう・・・』
『律くん!毛布が見当たらないよぅ・・・』
『雛乃ちゃん、落ち着いて・・・!』
あぁ・・・早く・・・毛布掛けてあげなきゃ・・・!
早く!早く!!
この時、私は軽くパニックを起こしていた
そこへ・・・・・・
トントン・・・
玄関からノックが聞こえた