恋は愛を育む
「奇遇だね、俺も」
何かあまりにさらっと言うから聞き流す所だった。
私に一目惚れ……!
慌てて後ろを向いた。
「嘘…」
「ほんとだよ。ゆきちゃん可愛いから」
可愛いって言葉に私弱いみたい。
心臓がドキドキして顔がまた赤くなった。
「可愛い」
耳元で囁くもんだからもう私の心臓は、はちきれそう。
「は、恥ずかしいよ」
俯くと雪兎さんは少し嬉しそうに言った。
「こうすれば大丈夫」
すっぽりと私の身体は雪兎さんに包まれた。
180センチくらいある雪兎さんと160センチの私。
20センチの身長差によって私は包まれた。
私のドキドキと重なるように雪兎さんの心臓も派手にドキドキと音を鳴らしていた。