チャラ男を愛した私~実話~《不倫の果て》
「臼井さん、何にする?」


メニューを広げて、差し出した。


煙草を一本取り出して、ライターで火を付けた臼井さんが、煙りを吐き出した。

「スゲェ腹減ってるから、ガッツリ食いたいんだよなぁ。」

お肉コーナーのページをじっくり見る。

「ん……やっぱ若者は、ハンバーグ定食か?」


「若者?もうオッサンじゃないですか」

小さな声でボソッと呟いた。


「オッサン?どう見ても若者だろ。」


メニューから、私に視線を移した。


地獄耳……?


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