チャラ男を愛した私~実話~《不倫の果て》
「ごめん!遅くなった。」


車の中で音楽をぼんやりと聴いていると、運転席側のドアを開けて、息を切らせて謝ってきた。


「ううん。いいよ別に。」


そんな一生懸命の彼の姿を見ると、許せてしまう。


「行こうか。」


「うん。」


いつもの様に、私の車から、彼の車に乗り換える。


そして、後部座席に座る。


移動する時は、必ず後部座席。



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