チャラ男を愛した私~実話~《不倫の果て》
「スゲェ偶然だよな。こんな所で擦れ違うなんてな?」


臼井さんが、笑いながら喋る姿に、カチンときた。


何で笑って話すのよ。


私は、笑えないよぉ。


現実を突き付けられた瞬間だった。


普通の恋なら、助手席に座って、擦れ違った近所のおじさんに、一緒に笑って話しが出来たのに…。

何で、私が日影の女で、知り合いの人と擦れ違うだけで、隠れなきゃいけないの?


分かってるのに…。

それを承知で付き合う事を決めたのに…。


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