チャラ男を愛した私~実話~《不倫の果て》
もう一回タバコを吸って、ゆっくり煙りを吐き出しながら、地面に落としたタバコを踏み潰した。


「お前、自分一人が辛いみたいな言い方すんなよ。
俺だって、ぶっちゃけしんどいよ?
逢いたいのは同じだから……。
毎日逢いたいし、声ずっと聞いていたいし、夢の中にまで出てくる亜矢の名前を言いそうになって、目が覚めて、つむるとまた夢の中で、お前が笑ってて……。辛いのは……お前一人じゃないから…。」


そう言い終わると、私の体を抱きしめた。


「好きだから…。
付き合わなければ良かったって……。
出会わなければ良かったって……。
思うなよ?
俺は…お前とこうなった事に後悔してないから……。」



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