チャラ男を愛した私~実話~《不倫の果て》
「じゃあ、私の気持ちはどうなんの?」

小さい声で呟いた。

「ん…?」


抱きしめた腕を緩めて、私の顔を覗いた。


溢れる涙で、臼井さんの顔が歪んで見えた。


「臼井さんの気持ちは嬉しいけど、ずっと隠される私の気持ちはどうなんの?
好きだけど……臼井さんの事……たまらなく好きだけど……私、彼女なのに……二番でいいって思ってたけど……やっぱりヤダ!!
堂々と腕組んで、歩きたいもん!
こいつ、俺の彼女だって言われたいもん!!………別れよ?」


ふいに出た言葉だったんだ……。


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