背中合わせの恋
第一章

再会



「ごめんね…」

「別に良いよ。だからさ、もう茜の気持ち、ごまかしたりすんなよ」

「ん、ありがと」


新学期が始まってすぐ
まだまだ暑い夏空の下で

別れを告げた。


今、あたしは二カ月付き合った彼氏と別れた。
特に大きな理由なんてない。

ただ、あたしが彼のことを
心から好きになれなかっただけ。
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