背中合わせの恋
もしかしたら
優ちゃんに会いたすぎて
幻覚を見たんじゃないか?とか。
優ちゃんが教師をしていたところで
まさかうちの高校に来るなんて
そんな都合の良いことあるはずない。
「それでは、新しく赴任した先生をご紹介します」
その声に思わず顔を上げる。
新しく赴任した先生が一列に並ぶ。
その中に見えたのは
あたしがよく知る《優ちゃん》
「では、自己紹介をお願いします」
教頭の言葉に一人ずつ
挨拶を始めた。