―――いじめ―――【完結】

「………なるほどね…」


私は気づいた。


大崎達は私をいじめるのを止めたわけじゃない。


この移動教室を存分に楽しむために、いじめを一旦中止してるんだ。


いつか思い返した時に、いじめなんかしたくだらない思い出じゃなくて、みんなでわいわい楽しんだ素敵な思い出を話せるように。


「もう…どこまで人を馬鹿にするんだろうね」


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